恵那山周辺 三階峰(1464.9m) 2016年2月6日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 15:07 1250m鞍部−−15:45 尾根に取り付く−−15:48 三階峰 15:52−−15:54 林道に下る−−16:22 1250m鞍部

場所長野県下伊那郡阿智村
年月日2016年2月6日 日帰り
天候
山行種類山頂直下まで車で行ける山
交通手段マイカー
駐車場林道脇に駐車
登山道の有無林道〜山頂間は無し
籔の有無林道〜山頂間は笹藪
危険個所の有無無し
山頂の展望山頂直下は北〜東の展望あり
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード
コメント地形図で東側を通る林道を利用。積雪の関係で1250m鞍部に駐車したが山頂直下まで舗装された林道が続いていた。山頂には古いTVアンテナあり




林道入口 弓の又線と呼ぶようだ
この先は雪が深いと予想されたので1250m鞍部で駐車 先の林道
尾根は藪の法面だったので林道歩きに決定 途中に落ちていた獣の毛皮。中身はカラスの餌食
この積雪量なら車で入れたなぁ 林道で山頂直下まで来られてしまった
笹藪を漕いで三階峰山頂 無事に三角点発見!
山頂直下から見た北東方向
山頂直下から見た南アルプス(クリックで拡大)
尾根を東へ下る この法面を林道へと下った
山頂を振り返る 1250m鞍部到着


 今日は南沢山だけで終わりにしようかと思っていたが、思いのほか簡単に終わってしまい時間も体力も余ったので次の山を目指すことにする。準備した地形図の中で割と近場で短時間で片付きそうなのは三階峰。山の東と北に林道が描かれていて、ここから登るのが一番早そうだ。北側の林道の方が山頂に近い場所まで林道利用が可能だが、北向き地形なので雪が多く残っていると考えるのが妥当だろう。だったら東側の林道の方がより車で奥に入れるだろうと考えてそちらに向かった。ゲートで塞がれていたら北側の林道に変更だ。

 国道を南下して153号線に合流、さらに南下して寒原峠からゴルフ場の案内に従って右に入る。やがて携帯電話の基地局が登場し、ここが林道入口だった。「林道弓の又線」との案内が立っていて少なくとも入口にはゲートは無かった。さて、どこまで入れるだろうか。ゲートと雪が問題だ。予想外に路面は舗装されていた。

 予想通り林道上の雪は少なく、残った雪には轍があって車が入っているということはゲートが無い可能性が高そうだ。部分的には深い轍の雪に覆われるが林道の傾斜はそれほどきつくはないのでスタッドレスタイヤでも問題なく登っていく。しかし標高1250m鞍部の先からは北側斜面に入って雪の量が増えると予想し、鞍部にある行政無線施設前で車を駐車して歩くことにした。

 ここは尾根を乗り越える個所なので尾根に取り付こうかとも考えたが、林道造成で斜面側は法面状で簡単には登れないし、法面の上の尾根も笹に覆われていて山頂までこの状況が続くようだと苦労しそうな気配。だったらこのまま林道を歩いて水平方向の距離を稼いだ方が得策だろうと考えて林道歩きに決定。地形図だと西に進んで標高を僅かに上げたところが終点だ。

 林道を進んでいくが予想より積雪は少なく、轍もあるので私の車でも入れる状況だった。まあ、ここまで来たら戻るのは面倒なので歩き通してしまおう。地形図とは微妙に林道の付いている位置が異なるが、ヘアピンカーブの少し先で林道終点になるはずだ。しかし林道はその後も続き、しかもきれいな舗装道路のまま。

 林道路上に毛並みのいい毛皮が落ちていた。あれ、皮だけってことは猟師の落し物だろうか? 色、大きさ的には狸に似ているが柄が異なり、何の獣なのか不明だ。しかしまあ、なんとも色艶があってこの冬場でも丸々と太っていたような気配。林道脇に獣の死体が落ちているのは見たことはあるが、まだ車に轢かれていないきれいな毛皮だけというのは初めてだ。拾おうかと思わないでもなかったが、おそらく持ち帰って気温が高い場所に置くと匂いが凄いだろう。写真撮影してこのまま放置とした。

 まだ舗装された林道は続き、もしかしたら山頂付近まで延びているのでは? その予想は当たり、三階峰東側の1430m付近から北東へ伸びる尾根の東側を巻いてから三階峰から東へ伸びる尾根に乗ってしまった。最初は尾根の南側を上がり、山頂手間で切り通しで尾根を分断して北側へ回り込む。だから今は山頂から東の尾根は直上は進めなくなっていた。

 林道は山頂から北側に落ちる尾根の西側を尾根に沿って下っていた。結局はここまで私の車でも問題なく入ることができた残雪量しかなかった。まあ、運動不足解消には役立ったからいいか。

 林道が下り始める手前が山頂直下北側で、ここから山頂を目指す。尾根は植林されているが笹藪が繁茂、東側が林道法面で日当たりがいいので笹の勢いも強い。立ち木に目印があるが笹の中には踏跡はなく笹を掻き分けて登る。この状況では今のように雪が無い方がマシだろう。笹の上に半端に雪が乗った状態ではかえって厄介だろう。

 すぐに山頂に到着。古いTVアンテナがあるがVHF用なのでアナログ放送時代のもの、今は使われていないだろう。山頂も笹に覆われて地面には残雪もある。笹はともかく硬く締まった雪は三角点探しの大きな障害になる。ピッケルでもあればなぁと後悔したが、意外にも三角点は雪面から頭を出していた。これでここが山頂だとはっきりした。真の山頂は展望がないが、林道法面の崖の際に立てば北〜東の展望が開ける。北の中央アルプスは峰々が重なってスケール感がイマイチだが、右手に見える南アルプスは真っ白な山脈が立ち並んで素晴らしい光景だ。先週の雨が全て雪になっただろうからラッセルがきついかな。私は冬場に南アに行くことは無いけど。

 林道へ下るルートは往路を戻らず東へと下った。こちらも笹藪だが尾根が細いので多少は獣道あり。ただし本来の地形で尾根が細いわけではなく、林道に北側を削られて細くなったものだ。現在の尾根直上は自然に生えてきたカラマツが邪魔で歩きにくく、僅かに南を巻くが斜面なので歩きにくい。

 最初の鞍部で尾根から林道まで2,3mの高さまで接近、林道側はずっと法面だがカラマツが適度な間隔で自然発生していてそれに掴まりながら強引に下った。これがなければ下りはロープが必要だろう。

 林道に出ればあとは林道を歩いて下るだけ。往路で見た毛皮は位置が変わっていた。風で動いた? いや、犯人はカラスだった。獣の死体のうち食べられるところを食べ尽くした結果がこの姿らしい。しかしまあ、きれいに食べるものだと感心する。

 車に到着。午前中の南沢山とは対極的に出会った人も車も皆無だった。

 

都道府県別2000m未満山行記録リストに戻る

 

2000m未満山行記録リストに戻る

 

ホームページトップに戻る